遠距離恋愛は別れるべき?

管理人のヒロです。今回は東京にお住まいのノンさんの体験談を紹介させていただきます。

涙が出るほど、大好きになった人がいました。その人は、私の職場の上司で一般職。当時33歳でした。私は当時25歳。
一般OLの新入社員としてその会社に入ったばかりでした。
特に仕事上で彼と大きな接点はなかったのですが、仕事に慣れず、よく残業して遅れを取り戻そうとしていた私は、夜の遅い時間に彼と社内で出会うことが多くなりました。

彼も、よく会社に遅くまで残って仕事をするのが習慣のようだったのです。
彼は身長180センチほどと、私よりも大分背が高く、体つきもしっかりした人でした。
その体型とは違って、顔はのんびりと穏やかな表情をしていることが多く、笑うと少年っぽいかわいらしさが漂うこともありました。

彼の性格も、その表情を象徴するように、とても穏やかなものでした。
社内でちょっとしたいざこざや人間関係などでつんつんした雰囲気などが漂うような場面でも、彼はふわりふわりとそのトゲトゲしい空気をかわし、「まあまあ、いいじゃない。仲良くやろうよ」と穏やかに微笑み続けるような人だったのです。

入社したばかりで、右も左もわからずただがむしゃらに働く私は、残業する度に彼の姿をみることが楽しみになってきました。
心細さもあったのかもしれませんが、「がんばってるね」といってチョコレートや紅茶を差し入れてくれる彼が、唯一のオアシスのような存在になってきたのです。


オフィスに彼の彼女や奥さんらしい人がやってくるのを見たことがないので、もしかしたら独身かな、しかも彼女はいないんじゃないかな、と私は密かに期待するようになりました。

ある日のこと、昼食を同僚と食べていたときに彼の話題になりました。
すると、同僚の一人が「あの人の彼女に会ったことあるのよ」と言い出したのです。

私はショックで目の前が真っ暗になりましたが、なるべく平静を保ちつつ、「どんな人なの?」と聞いてみました。
同僚の話によると、彼女は彼よりも5つ年下のボーイッシュな女の子。
付き合って長いのだそうですが、現在彼女はヨーロッパに留学中だというのです。

「留学中」

こんな素敵な彼を放っておいて、よくも海外に行ってしまえるな、と私は思いました。

どうやって連絡を取り合っているのでしょう。私は、時期をまって彼と二人きりになるチャンスを待ちました。
そして、二人きりになったときに、「この間同僚に、あなたに彼女がいるって聞いたんです。ご留学中なんですってね。寂しくないんですか?」と聞いてみました。

彼は、寂しいけど愛しているから大丈夫だよ。

と相変わらず穏やかに微笑んで、一層私の恋心をあおりました。
そういうプライベートな話をしたことがきっかけか、私たちの距離は急接近しました。
彼と仕事後に飲みに行くことも増え、彼は私に心を許していきました。

そして、遠くにいて連絡の取れない彼女よりも私の方が傍にいてくれる、と私を選んでくれたのです。

私は天にも昇る気持ちでしたが、その関係は残念ながら長く続きませんでした。
恋人を裏切ったという後ろめたさのある彼は、私と一緒にいてもあまりハッピーなようでなく、私も息が詰まる思いになってしまい、3か月後に破局してしまいました。

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今では、私も彼も新しいパートナーと家庭を築き、とても幸せです。何事もなかったように、私たちは今でも会い、雑談などもします。
でも、あの日々のことを考えると今でもキュンと胸がなってしまうことは、現在の主人には内緒です。

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