管理人のヒロです。今回は東京都のサキさんの体験談を紹介させていただきます。
その相手とは高校の部活動で知り合いました。二学年上の色白で、透き通るような不思議な雰囲気の先輩です。
私のことが気に入ったらしく、いつも私のことをいじりつつ、時には厳しく指導を受け、私が一番尊敬する先輩でした。私が真っ先に好きになってしまったのですが、当時、向こうには2年ほどお付き合いされている同級生の彼女さんがいて、あきらめざるを得ませんでした。
それから一年後、急に彼からメールが来ました。彼はその時の数か月前に卒業式を終えたばかりで、二度と連絡を取ることがないだろうと思っていたのですが。
「相談に乗ってほしい。」とのことでした。内容は、彼女さんに興味がなくなった、好きかどうかわからないと言われた、どうやったら心を取り戻せる、というものでした。
私は部活で充実しており、昔の自分の淡い恋心などすっかり忘れておりました。
いつも勝気な先輩が弱気になっているのを見て、どうにかこうにか助けてやろう、元気をつけてやろう、と約1か月にわたるメールのやり取りをしたのです。
その後、彼が急に「お礼に映画にでも一緒に行きたい。奢るから。」と言い始めました。私はただ飯にありつける、位の気持ちで軽くOKを出しました。
当日、映画だけでなくボーリング、お茶も共にして、静かな地元の電車に乗りました。楽しかったな、もう帰らなきゃなのか、とぼーっと思っていると、彼が何かを言いたげにもごもごしているのです。何事か、また悩んでいるのか、と思い「言いたいことがあったら言って下さいな、」と詰め寄ると、彼が告白してきたのです。
後から思うと、メールの時から彼なりに巧妙なアプローチを仕掛けてきたのだなと思います。
それから華やかなお付き合いの生活が始まりました。一番最初にデートで行ったのは、東京でそこそこ名のある、よみうりランドという遊園地でした。
お弁当を持って、一日遊びつくして。彼は苦手なのを我慢して、私に付き合って絶叫系の乗り物に乗ってくれたり・・・。
私たちの関係が進む、大きな転機でした。
あとは江の島まで旅行に行って水族館、高尾山に登ってお弁当を食べたり、・・・特別な場所に行かなくとも、地元で十分満足できてしまう二人だったので、ただ古本屋やゲーム屋をめぐることも多かったです。
付き合う前は、厳しくてそんなに甘えてきもしない、淡白な方なんだろうなと彼のことを思っていましたが、付き合ったとたん一転して甘えんぼ、こちらのことも甘やかすのが大好きな優しい性格でした。
多少面倒くさがり屋で、人の心をくみ取れず頑固な面がありましたが・・・。総合的に見れば性根が素直な人で、自分に自信がある素敵な方だ、と私は感じておりました。
私にいちずでしたので、浮気を疑うこともなく。なので、彼氏のスマホを見る!などとべたなこともしませんでした。
それから、彼は浪人して私が社会人になったと同時に大学生となりました。
環境が大きく変わっても、お互いの気持ちは変わらない。そう信じていたのですが・・・次第に彼からは大学の話しか出ず、私との連絡がおろそかになり、私に不満などを容赦なくぶつけてくるようになりました。
前述の通り、浮気は無かったろうな、と今でも思っていますが。
私と前から約束していた日を、サークルの仲間との飲み会にあててしまう、明らかに私と会うのを面倒がる、女の子とあからさまに隠れて会う・・・急な変化に「彼の気持ちがわからない」とパニックになってしまいました。
そしてとある日、私は我慢していた色々なものが爆発して、ついLINEで文句をぶちまけてしまいました。そこからは展開が早かったです。彼はすぐ「別れたい」と言ってきました。わざと冷たくして、私がそう言うのを待っていたそうです。自分から別れをはっきりと切り出せないことには、さすがに幻滅しました。
それから復縁したさに,しばしば私から連絡を取っていましたが・・・今は私から断っています。
もう二度と、気持ちがわからずに毎晩泣く夜を過ごしたくないですから・・・。