管理人のヒロです。今回は栃木県のロンさんの体験談を紹介させていただきます。
私たちは大学で知り合いました。お互い大学に入学したての18歳です。私が7月生まれで彼女が10月生まれですから厳密には私の方が年上です。
彼女はスレンダーのいわゆる美人系で細身の体に似合わずチョットグラマーでした。強いて言えば宝塚の男役のような外見で、性格は、よく言えば物事に拘らないサッパリした性格です。彼女は、「真琴」と言います。漢字を見れば女性だと分かりますが聞こえてくる名前は「マコト」ですから本当に「綺麗な男性」を見ているようでした。私はと言えば背がチョット高いだけの普通のどこにでもいる「男」でした。
同じ大学で専攻も同じでしたのでしょっちゅう顔を合わせお互いにくだらないことを言っては言葉の掛け合いを楽しんでいるような二人でした。
彼女の出で立ちは男子学生よりも女子学生に人気があり大学の女の子から本気のラブレターを貰っていました。
彼女はレズには興味がなかったようですが、レズと噂される可愛い系の女の子から交際を申し込まれたこともあったようです。
大学に入学して丁度一年後のバレンタインの時期にこの女の子のことがあったと記憶しています。
沢山の女子学生からチョコを貰っていた彼女に「マコトがチョコくれなくていいから貰った中から幾つか頂戴」と本心は真琴からチョコレートを貰いたかったのですが,そんなことを言ってはジャレテいました。
そんな調子で大学の一年間が終わり2年生になりました。
真琴は取り巻きか友人か分からないような女子学生10人ほどと行動をしていました。
私も気の合う仲間数人と行動をしていました。
真琴の女子グループと私たちの男連中が付かず離れずでカラオケに行ったりキャンプをしたりして学生生活を送っていました。大学の講義もメンバーはかわらず皆んな一緒でした。
そんな大所帯のグループの近くにオトナシイ雰囲気の女子学生がいました。
私は、真琴のことが好きでしたがこの女子学生のことも気になっていました。この女子学生と私は話をするようになり女子学生から私は告白されてしまったのです。
私は真琴とはタイプの違うこの女子学生にも惹かれていたので悩んだことも確かでした。
このことに何となく気づいた真琴の取り巻きの一人が「真琴はあなたのことが好きなんだ。」と私に言いました。
私は真琴に付き合いを申し込みました。真琴からOKの返事を貰い付き合い始めましたが、二人の接し方はお互いに以前のままです。
話の口調が激しくなると喧嘩をしているようにしか思われません。原因は何だったのか覚えていませんが些細なことで言い合いその弾みで「別れよう」とどちらともなく言い出し別れてしまいました。私たちが別れても私たちの大所帯のグループの付き合いは健在でした。しばらくして私はあのおとなしめの女子学生と付き合い始めました。真琴にこのときのことを聞くと「人の気も知らないで」と思っていたそうです。私はこの女子学生と付き合い始めましたがしっくり行かず自然消滅に近い形で終わってしまいました。大学を卒業すると私と真琴も顔を合わせることはなくなりました。
社会人になり私には彼女が出来ました。3年ほど付き合いましたが結婚には至りませんでした。
このころ私は真琴のことをよく思い出すようになっていました。しかし、真琴が結婚しているか一人でいるかは分かりませんでした。
私たち男連中の付き合いは続いていましたが真琴達の女子学生とは卒業とともに付き合いはなくなっていたからです。携帯電話の番号も変わり真琴とは連絡もとれませんでした。
当時、真琴と一緒にいた女子学生に連絡を取りやっとのことで真琴の連絡先が分かりました。
私は真琴に電話をして、まだ、一人でいた真琴に復縁を申し込みました。
現在、真琴は私の妻です。子供も二人います。上は3歳、下はもうじき1歳になります。
今、私はかなり幸せを感じています。おそらく妻になってくれた「真琴」も幸せだと言ってくれると思います。
顔を見れば喧嘩をしている関係がお互い、素になれる最高のパートナーだったのです。