管理人のヒロです。今回は旭川市のリナさんの体験談を紹介させていただきます。
これは私が中学生だったころの話です。
私は、1学年に2クラスしかない小さな小学校を卒業した後に、親の都合で(新築で家を建てたため)1学年に10クラスもあるマンモス中学校に転校しました。
周りは全然知らない生徒ばかりで、友達もいなくて心細い中学校生活のスタートでした。
それでも、日が経つにつれて親しい友人もでき始め、また部活に所属したというのもあり、だんだんと学校生活も楽しくなってきました。
そんなある日、初めての体育祭の総練習がありました。その時に、同じ学年の一人の男の子に思いっきり一目ぼれをしたのです。
その男の子の外見は、背はどちらかというとあまり大きくなくて、切れ長の目とサラサラで少しだけ茶色い髪の毛がものすごく印象的でした。
後にわかったことは、バスケット部で小学校の時はずっと背番号が4番だったこともあり、ものすごくモテるタイプだということです。
性格はどちらかというと、ちょっとだけ不良っぽい感じのワルだったと記憶しています。よく先生に反抗して怒られていました。
対して私は、真面目で地味で目立たなくて貧乳、メガネこそかけてはいないもののハメをはずすことなどできない優等生タイプでした。
ちなみに運動神経も抜群に悪くて、音楽が好きなので所属していた部活は吹奏楽部でした。
1年生の時は、その男の子とは別のクラスでまるで接点がなく、ずっと目で追いかけるだけの日々。会話する機会もなく、あっという間に1年が過ぎました。
2年生になる時にはクラス替えがあります。しかし、なんせ10クラスもあるので、好きな人と同じクラスになれる確率は10分の1です。
同じクラスなんて絶対にありえないよなぁと思いながら、張り出された紙を見てまずは自分の名前を探します。あ、あった。
とりあえず一番の仲良しの女子と一緒でよかったなぁと胸をなでおろした瞬間、自分の名前の隣付近にはなんとあの好きな人の名前が…。10分の1の確率で同じクラスになれたのです!
そこからは急展開の日々。同じクラスになっても、運動神経もよくモテモテな男の子が私になんて話しかけてくれる日は来ないだろうと思い、また自分から話しかけるなんてできるはずもなく、ただただ視線で追うだけの日々でした。
しかし、チャンスは突然に訪れました。なにがきっかけだったのかは覚えていないのですが、その男の子が頻繁に私に話しかけてくれるようになりました。ただ普通の会話ができるだけでも天にも昇る気分で、毎日学校に行くのが楽しみで仕方がありませんでした。
ある日、よく恋愛相談にも乗ってもらっていた一番の仲良し女子が私に「ねぇ、この間○○君が(←私が好きな男の子)あんたのことを顔もいいし頭もいいし、もてるよなぁアイツ(←私のこと)って言っていたよ。」と言うので、もうびっくりしてしまいました。
このことをきっかけに1度は自分の気持ちをちゃんと伝えようと決心したのです。その年のバレンタインにチョコレートを渡して、その男の子にストレートに「好きです。」と伝えました。
チョコレートは受け取ってくれたものの、結果的には告白の返事はもらっていません。
その後もずっと仲の良い友達みたいな感じで、普通に会話はしてくれました。3年生でもそのまま同じクラスでしたが、態度を変えることもなくずっと普通に話してくれるし、意外にも優しい一面を見せてくれたりと、所々で私の恋心を弄んでいるのかな…といった感じでした。
自分の気持ちを素直に伝えたことに後悔は全くしていません。むしろ伝えられて本当によかったと思っています。
でも、せめて告白の返事は欲しかったなぁ。バッサリフラれてもいいから、スキか嫌いかを白黒つけたかったなというのが私の本音です。