彼氏に捨てられた!復縁の可能性は?

神奈川に住むアヤコです。

21歳のころでした。まだ大学生だった私は、学業とアルバイトに勤しむ日々。運命の出会いなんてあるわけないと思っていました。
女友だちと気軽なバーで1杯飲み、やや千鳥足になりながら帰宅しようと思ったとき、白馬の王子さまとの出会いがありました。

声をかけてきたお相手の男性は、白い歯が似合う爽やかな男性でした。向こうも2人連れで飲んでいたため、テーブルに合い席状態で座り、そのまま2次会に突入。お互いのよもやま話に耳を傾けることになりました。話を聞いたところ、お相手の男性の年齢は30歳。大手食品会社の営業をしているそうです。私の誕生日が7月3日、彼の誕生日が7月7日と近いことも不思議なご縁だと思いました。中学生時代に逝去した父も7月7日生まれだったこともあり、いつしか私は彼と生きていたころの父を重ね合わせるようになりました。
飲み会で意気投合したあと、小まめに彼から連絡が来るようになり2週間後初めて2人でデートしました。

彼が選んでくれたのは湘南でした。少し派手すぎと思えるような真っ赤なオープンカーで、アパートの前まで迎えに来てくれ、嬉しくもあり気恥ずかしくもありました。

ハンドルを握る大きくてどっしりとした手に、男らしさを感じます。
手の節々がごつくやや角ばっているのも、生前の父の優しい手を思い起こさせ、何ともいえない温かい気持ちで包まれました。
湘南に着いたとき、ちょうど夕日が傾きかけている頃合いで、あたりは少しずつ夜のとばりが下りているころでした。
波打ち際で少し遊んだあと、彼が私の手をぎゅっと繋いでくれました。
まだ会って間もないのに、今までずっと知っていたかのような優しく温かいぬくもりを感じました。
体温の温かさがぎゅっと、体の奥底まで染みわたりました。この人のことが、心底私は好きなんだと思いました。
その日は近くのレストランで、夜遅くなるまで、お互いの過去や両親の話に耳を傾けました。
大好きな彼と交際が始まるようになって3年の月日が流れました。


私も大学を出てアパレル系の企業に就職、ライフスタイルは変わりつつも、休みの日に彼と会える時間がとても貴重なものに思えるようになりました。
彼と一緒にすごす時間は、私にいつも甘酸っぱい想い出を運んできてくれます。

父が大好きだったミカンゼリーも、彼の大好物です。

実家がミカンの産地だそうで、子どもの頃からおやつの時間にお母さんが作ってくれていたそうです。
大好きだったお母さんが6年ほど前にガンで亡くなり、いまはおやつを作ってくれる人も居なくなってしまったのだとか。
私と同じような境遇に、どこかリンクするところがあり、お付き合いを通じてさらに彼に大きな懐かしみを感じるようになりました。
お付き合いして3年半ほど経ったある日のこと、いつものように彼とデートしていると、彼がいつになく神妙な面持ちになるのです。


「どうしたの?」と冷静さを装いながら尋ねてみると「実家に戻らなくてはならなくなったんだ。」とのひと言でした。
ご実家のお父さんの具合が芳しくなく、現在の仕事を辞めて、自営業をしている実家へ戻ることになったのだと、言葉を選びながら話してくれました。
「一緒に来ないか」のお誘いを期待していながら、その言葉をかけられなかったことに、少し失望しました。
「今までありがとな、お前のことは一生忘れないから。」彼の最後のひと言が忘れられません。
彼は荷物をまとめて、その1カ月後四国の実家に帰ってしまいました。

引っ越し日に手伝いに行きたかったのですが、最後に会うと情がわいてきてしまうと思い、ぐっと堪えました。
彼のことが忘れられなくて、もう居ないと分かっているのに、引っ越し後も彼のマンション付近をうろうろしてみたりしました。
「大好きだったのに…」その日は声をあげて、エンエン泣きました。
現在、私は別の方と結婚して平穏な日々を暮らしています。いまの主人とは友人の紹介で知り合い、形式的に結婚しました。

燃えるような恋愛をしたプロセスもなく、残念ながら主人に対しては情熱的な愛情は沸き上がりません。

恋愛ドラマをテレビで見るたび、甘酸っぱい恋心がよみがえり、彼のことを思い出したりします。
先日いけないと分かっていながら、インターネットで彼の住所を調べました。やや特異な苗字と四国のとある田舎街の名前を入力すると、見事にヒットしました。

彼が自営業していることも手伝って、思っているより早く現在の住所と電話番号が手に入りました。

「今、何をしているんだろう」好奇心もあって、非通知設定のまま四国のお店へ電話しました。
「もしもし」という彼のソフトな声を期待していたのに、電話に出たのは奥さまと思われる若い女性の声です。
「どちらさまでしょうか?」「…すいません、間違えました」素直な言葉が出ず、思わず小さなウソをつきました。
彼の肉声は聞こえなかったけれども、たしかにそこに生きている奇跡を感じました。
いつかもし許されるのなら、四国まで行き彼に会いたい。今でもそう思っています。

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